illustration:ミーナ

リアリティを追求し続けた劇団が存在した。

劇団は世界各地で公演を行っており、同じ演目を二度公演することは無かった。

その場限りの一度きりの公演のせいか、少しずつ知名度を広げていった。

その劇団の演目は、どれも美しくもおどろおどろしいものばかりで、

セットの家具も、小道具も、血や死体でさえもリアリティを重視していた。

その拘りからか、一部から絶大な人気を誇っていた。


その劇団は必要に応じて不定期に団員を募集する。

高い能力を求める代わりに高額な報酬を支払うそうだ。

それを聞いた人達が劇団に次々と押しかける。

彼らの目的は自らの実力を発揮するため、金目当て

理由は人それぞれだろう。


しかし、その劇団には団員が突然姿を消してしまうという噂があった…。


劇団員たちの命運を懸けた残酷で美しい物語が開演いたします。